テコンドーとは
韓国の国技であり 2 千年の流れを誇る武道”テコンドー”。世界テコンドー連盟(W.T.F)が 1973 年に創立以降は世界中に広まり、その名前を耳にした事がある方も決して少なくはないはず。現在、テコンドーは世界 206 カ国、8 千万人以上の人々が日夜練習に励んでおります。
2000 年のシドニーオリンピックから 2020 年の東京オリンピックを初め、2024 年プランス パリ大会、2028 年アメリカ ロサンゼルスまで正式種目として認定されております。しかしながら日本においてはまだテコンドーそのものについての情報が少ないのが現状です。
テコンドーとはどんなスポーツか
- 1. 定義
- 2. 役割
- 3. 競技精神
老若男女どんな人でも楽しめ、武器を一切使わず自分の手足のみを用いて 防御と攻撃の技術を錬磨し心身の鍛練を通じて人間らしい道を歩く武道で あり、スポーツである。
テコンドーは修練者にとって
A – 身体運動、B – 空拳闘技、C – 現代スポーツ、D – 教育 として存在している。
- A. 身体運動としてのテコンドーは... 子供の成長・発育、青壮年・お年寄りの体力増進、女性の美容と健康に大きな効果を 果たすのである。 また、身体の各関節を左右均等に使用し柔軟性を発達させるのである。それから文明の 発達で加重していく精神障害・ストレス解消にも大きな役割を果たすのである。
- B. 空拳闘技としてのテコンドーは... テコンドーはどんな武器の使用も無しに一撃必勝の驚異的な攻撃力を持っている。特に 足技においては世界最強の闘技として存在している。 しかし、テコンドーは防御技術を優先して習得する技術である。それは 平和と平等を尊重するテコンドーは精神的基盤から始まるのである。それを通じてテコンド ーを学ぶ人は修練の目的を決して他の者に攻撃して制圧するものではなく、自分の心身を 克服することである。
- C. スポーツとしてのテコンドーは... 空拳闘技として人の命に及ぶ被害を無くし合理的で平等な競争が出来る様、科学的な 競技規則と防御用具を開発したことでテコンドーは国際的に発展し脚光を浴びてきたので ある。今、テコンドーは高度な文明社会の道を歩む人類に適する文明スポーツとして遊戯性、安全性、規則性、経済性を全て揃えている。
- D. 教育(幼児)としてのテコンドーは... ここでは幼児教育に対して説明します。幼児期は運動機能発達及び成長過程の内、習 慣及び態度が形成に成る大事な時期・最適期です。
1. 筋肉が弱くて柔らかいので多様な機能を簡単に習得出来ます。
2. 大筋肉を利用する動作の約90%が小筋肉を利用する動作の約80%が12歳頃まで完成します。
3. 身体活動が知能発達に深い関係を持っています。知能発達の約50%は妊娠から4歳までの間に、4 歳から 8 歳までの間に約 30%、8 歳から 17 歳までの間に約 20%が発達します。
4. 身体活動(例;テコンドー)を通して自信感、満足感及び基礎運動機能発達で身体的・心理的な安定感を持たせます。
5. テコンドーが標榜する修練の目的は修練者の人間らしい人間、すなわち人間の身体的条件と同時に精神的の頃合いを改善する事を目標としている。テコンドーの教育 的役割は自我完成での意志を実践することであり、そのため修練者は平和志考的な 技術体得原理を理解し礼節教育を通じて自己中心的な生き方を越えて人間生活で の広範囲な適応力を高めるのである。このような人間生活での徳は教育として追求す る事であり、この点がテコンドーの武道的価値観である。
テコンドーの競技はテコンドーの技術的理想と精神的理念を土台にして武術としての伝統技術 の深さと鍛練美を加え、同時に新しく技術の拡大発展を追求するテコンドーは哲学的・教育的 価値を実践的に具体化させる目的を持っている。
乱闘を止揚するテコンドー競技は「力」と「技」 と「美」の調和を理想とする。与えられた競技規則の下で相手の攻撃的動きが表れる。技術 的・精神的弱点を早く、正確に、強く撃破する事を技術的目標とする。この様な技術的理想を 追求する競技でテコンドー技術の原理を体得して自由自在な攻防能力を会得する事は無限 に変化する相手の動きに応じて自分の技術を柔らかくして鋭敏に、そして精巧で綺麗に表現さ れるテコンドー技術の究極に触れるのがテコンドーの技術的理念である。
テコンドー競技は、競技を通じた激烈な戦いの中で本当の自分と相手を発見出来る機会を提 供し、自分と相手、そして牽いては世界を洞察する技術と精神、そして心身を統一出来る最高 の武道である。
又、テコンドーが追求する世界の創造と完全な人間形成を期する具体的実戦 武道である。